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カート

カートが空です

カセンティーノの栗の木「ミラグリア」

皆さんこんにちは。
カマルドリ修道院のモンクス(修道士)です。

今月のモンクス便りでは、カマルドリの修道院を囲むカセンティーノの森に自生する「ミラグリア」と名付けられた栗の木についてのお話をします。

カマルドリ修道院を取り囲む、自然保護地区・カセンティーノの森。修道院からほど近い森の中に、古くから地元の人々に親しまれている「ミラグリア」と名付けられた一本の栗の木があります。幹は直径8.5m、高さは19mあります。この木には、見る人を魅了させる2mもの空洞が空いています。



毎年シーズンがやってくると、たくさんの大きな栗を収穫することができます。ここカセンティーノは栗の収穫率が高く、「焼き栗祭り」などが毎年恒例で行われています。イタリアでは、栗のハチミツもよく食べられていますよ。



「ミラグリア」という名の由来は、1900年代に海軍の大将(=Admiral)が大きな栗の美しさに惚れ惚れし(=Admire)一日の大半を栗を鑑賞して過ごしていたことから、それをもじって名付けられたという逸話があります。
もっとも信憑性の高いものに、指揮官の妻であったミラグリア夫人がこの木の空洞を気に入り、椅子や机を並べ、刺繡をして過ごしたというエピソードがあります。

現在は、保護の為に気を囲むようにフェンスが設置されました。しかし、いつも人を魅了させる不思議な力を放っています。