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カート

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カマルドリ修道院の「紋章」

皆さんこんにちは。
カマルドリ修道院のモンクス(修道士)です。

今回のモンクス便りでは、カマルドリ修道院の紋章についてお話しします。
2羽の鳩が1つの聖杯から水を飲む姿。
これはまさにカマルドリという1つの共同体を表す紋章になっているのです。

 カマルドリの紋章でもある、2羽の鳩と聖杯。カマルドリのプロダクトにも印字されているこの紋章は、実はカマルドリとキリスト教との深い結びつきを表しています。

「鳩」は、ノアの方舟伝説の中でオリーブの枝を咥えて戻ったことから、神と人間の和解、平和、神の慈しみによる繁栄と神の祝福を象徴する鳥となりました。

そして「聖杯」はキリスト教の儀式である聖餐に用いられる杯のこと。キリスト教において「聖杯」というのは、イエス・キリストがあの有名な「最後の晩餐」で、12人の弟子に「私の血だ」と言って赤ワインを渡すときに使ったカップを指します。

そんな2羽の鳩が1つの聖杯から水を飲む姿は「神への献身」という源から「修道院」と「サクロエレモ」の二つの活動が生まれ、それによりカマルドリ共同体が成り立っていることを示しています。
※サクロエレモについてはこちらで紹介しています。

また、中央の聖杯はキリストを示しており、それに仕える修道士と隠者(俗世と関係を絶ち、一人で生活する人=サクロエレモで生活する修道士)を表しているとも言われています。

修道院の紋章は、カマルドリ地区の様々な場所で見つけることができます。