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カートが空です

Ep.2 サクロ・エレモ

カマルドリ修道院の修道士たちは、現在も修道院内にあるサクロ・エレモに住み生活を送っています。今回はそんな修道士の庵についてのお話しです。



1025年頃、司教からの贈り物として、トスカーナ・ロマニョーロのアペニン山脈の土地を受けとった修道士聖ロムアルドは、"修道士が一生神に祈りを捧げる住居"として5つの独房を設け、教会を作りました。ここが現在のサクロ・エレモです。しばらくして3キロメートル下流に誕生したホスピスが後のカマルドリ修道院となります。


サクロ・エレモの教会で行われる礼拝には一般の人も参加することができます。 修道院は、修道士たちが孤独と他者との交わりを経験する場所。修道院内のゲストハウスや各施設への一般の人の受け入れを行っています。



聖ロムアルドが、祈り、労働を捧げ孤独を過ごした部屋は図書館の建物内に現存しています。カトリックにおける最古の修道会であるベネディクト会に属していた聖ロムアルドは、ベネディクト会での教訓であり戒律でもある”Ora et Labora”(ラテン語で「祈り、労働せよ」の意味)の精神を掲げ、自然と対峙しながら謙虚な姿勢を忘れずに、他の修道士とともに祈りと労働に人生を捧げました。



修道士の庵 修道士たちが暮らすのは壁に囲まれた庭のある小さな家。歩いて祈ることができる廊下で構成されており、そこから修道士が住んでいる部屋に入ると書斎と小さな礼拝堂という他の2つの部屋に通じています。中央の部屋には、床の間のベッドと小さな造り付けのワードローブがあります。現在は9人の修道士がここで暮らしています。